物置に入り込んだふてぶてしい黒猫

2007-01-06 17:00:00

落ち葉やら何やらで、庭が散らかり放題になっている。天気もよいので、午後から気合を入れて庭掃除をすることにした。

庭に出てふと物置に目をやると、扉が少し開いていた。箒をとりに、物置に入るとずんぐりとした黒猫が、暗闇の中で目を光らせている。私と目が合っても表情一つ変えない。あまりにふてぶてしいその姿を写真に撮ろうとレンズを向けても、まったく動じない。むしろこちらを睨み返してきた。



しかし、彼のこの態度も当然といえば、当然なのだ。猫の世界では、すべてが早い者勝ちである。この物置は私の家の物だが、そんなことは関係ない。彼がこの物置に入ったとき、そこには「誰もいなかった」のだ。誰もいない以上、その場所の権利は彼に帰するのである。すなわち彼は、あたりまえの権利をその態度で主張しているに過ぎない。
私は扉を開けたまま、そっと物置をあとにした。

その日の夕方、私の家を出て行く彼の後姿がみえた。寒さが続くなかで、気をつけないと我が家の物置は野良猫に占領されかねない、戸締りはしっかりしなければと思った。

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無言でおねだり

2006-12-17 17:00:00

月曜日は通勤列車に乗って、火曜日も通勤列車…チュラチュラチュラ…。デタラメな歌が出来上がってしまうくらい、私の平日がルーティンワーク化されて毎日疲労が溜まり放題溜まる。そんな疲れとはおさらばして、土日はのんびり過ごすことにしている。さて日曜日、夕飯の買い物をして帰る道にどこからかいつもの視線。目の前には何もいない。ということは、後ろか!と、ふり向くのと同時に絶妙のタイミングで心の声が聞こえた。「今日のおかず、エビフライでしょ?」「でしょ?」
 
 
無言でおねだり
 
またあの子たち。さすが猫、するどい。今日は、一週間仕事を頑張った自分のご褒美として夕飯をエビフライ(大)にしたのだ。そんなことはお見通しか。この年であれなのだが、私はエビフライが大好物だ。ちなみに先週は、トンカツであった。
 
そのときにも見かけた黒と茶のトラ猫兄弟たち。たいてい見るとあの籠に入っているけど、通ると声を掛けられているような気がしてならない。そしてついついおすそ分けしちゃう。罪なやつらだ…。今日も衣をはがして近くに置いてあげる。私が去った頃にのっそりと出てきて、2人で仲良く食べている。本当に仲が良くて、ニマニマとしてしまう。それを物陰からひっそり見ている時間が、一番のご褒美と癒しなのかもしれない。

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