春たけなわですネ

2007-03-13 17:00:00

ようやく春めいてきて、こんな出不精な私もちょっぴりウキウキモード。

今日は久しぶりに買い物にでも行こうと、クローゼットからキモチ薄手のワンピースを引っ張り出して、鏡の前でカラダにあわせながらくるくる回ったり。

 

バッグや靴やアクセを選ぶのもけっこう楽しくって、誰かと待ち合わせをしているわけでもない、この気ままな時間がいいんだよね。

 

すっかり準備OK。

鏡の前で最終チェックしてから玄関を出て、階段を駆け下りた。

 

マンションのエントランスの前の道端を掃いていた大家さんに挨拶。

お気に入りの曲を口ずさみながら駅までの道のりを少し足早に歩いていった。

 

角を3つ曲がったところで、ネコちゃんに遭遇。

日向ぼっこしながら、一生懸命毛づくろいをしている。

 

あなたはこれからデート?

 

私は…実は彼氏いない歴4ヶ月だったりして。

でも、ひとりだって楽しいんだよ。

買い物だって、ラーメン屋に入るのだってひとりで大丈夫!

負け惜しみじゃないよ、ホントだよ。

 

なんて、そんな風にネコちゃんに心の中で話しかけている自分が何だかおかしくって。

やっぱり、春たけなわですネ。

 

じゃあ、いってきます。

あなたも楽しんでいらっしゃいネ!


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過去と未来が静かに交差する瞬間

2007-03-03 17:00:00

この間の日曜日に姪っ子の結婚式に出席した。

とっても素晴らしい式で、思わず私も涙ぐんでしまったのだが。

まあ、時が経つのは早いもので、この間までこんなガキんちょだったのに、なんて。

 

姪っ子はちっちゃなころから結構私になついていたんで、まるで我が子のようにその成長を見守っていたという感覚があるもんだから、感激もひとしおだったのだろう。

 

あと数年したら、高校生であるうちの娘も…なんて、覚悟しておかなくっちゃなんて思ったりして。

 

その結婚式で、久しぶりに会った親戚のオバさんが、私の小さいころの思い出話を吹っかけてきた。

何度も聞いている話なんで、耳タコだったんだけどね。

「あーちゃんが、2歳のときにケイジの結婚式で『黒猫のタンゴ』を歌ってくれたろう。すっごく上手でなぁ。もう、オバさんはてっきりあーちゃんは歌手になるとばっかり思っていたんだよ」

「あーちゃん」とは幼少のころの私のことらしく、「ケイジ」という人は不明。

したがって、まったく実感のない話だし、私は今、歌手ではなく普通にサラリーマンをしているし、けっしてカラオケだって得意なほうではない。

 

その結婚式の帰り道。

道端で丸くなってこっちを見ている黒猫を発見した。

「黒猫のタンゴ」…。

歌いだしの歌詞すら思い出せなかったが、でも、なぜか娘のウェディングドレス姿が目に浮かんだりして。

 

過去と未来が静かに交差していく…。

黒猫がこっちを見ながら笑っているような気がした。


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消えてなくならないネコ

2007-02-13 17:00:00

失恋しちゃた。

高校3年のときから付き合っていたひとつ年上の彼と。

原因は、ものすごくありふれた理由…なんだと思う。

 

「他に好きな人ができた」

 

そんな一言で、4年間の楽しかった日々が一気に姿カタチをなくしちゃうなんて、とっても怖いよね。

そんなふうになにもかも簡単に消えてなくなっちゃうんだよ、きっと…なにもかも…。

私っていう人間だって、あやしい。

明日、すべてが消えてなくなっているかもしれない。

 

生まれて初めてひとりでお酒を飲んだ。それも普通の居酒屋で、しかも日も明るいうちに…。

まだ、時間も早いせいか、ほとんどお客さんのいないお店の中で一人で飲んでいたら、泣きたいような気分になって、外に出た。

まだ、外は明るかった。

けっこう酔っ払っていた。

 

私は夕暮れの町をひとりふわふわと彷徨いながら、必死に涙をこらえていた。

そんなとき、道端をふと見ると、ネコ。

 

まるまる太って

ゆるゆるしたネコ

まったりしてて、ふくふくしてて

それに触れると幸せになれるような気がした。

 

私はそばに寄っていって、そのふわふわした白いかたまりをなでた。

でも、反応をみせたのは一瞬だけ。すぐにまた目を閉じて、まったり。

 

私はそこにうずくまったまま、しばらく声を出さずに泣いた。

でも、その白いかたまりはそんな私に対しても無反応のまま、まったり。

そんな姿を見ていると、なんだかだんだん悔しくなってきて、ついそのふわふわした背中をツンツンつっついた。

「にゃーご」って鳴きながら私の顔を見上げたときの、その表情がおかしくって、思わず私「フフッ」って笑ってた。

 

もうすぐ日が暮れる。

私は立ち上がって、軽くそのネコに挨拶をしてから、その場を歩み去った。

 

しばらくして振り向いたけど

そのネコは消えてなくなってはいなかった。


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おっさんニャンコ

2006-12-21 17:00:00

和美、元気か?父さんと母さん、ばあちゃんは元気だぞ。猫のナミコも元気です。弟の信弘は来年から、○○高校に進学することになりました。おまえは元気なんか?仕事も順調か?先日、母さんがお前にあてて小包を送ったみたいだけど、なんも返事がないって嘆いてたぞ。たまには電話してやってあげなさい。東京はもう冬か?こっちもだいぶ寒くなってきたぞ。都会の風ってのは冷たいらしいから、風引くなよ。正月、帰ってこれたら帰ってきなさい。父より。
 
おっさんニャンコ
 
仕事で外に出ているときにバッタリ出くわしたこの子。このズッシリとした貫禄、つり上がってちょっとガンくれているようなその顔…。にっ似てるっ!!と思った瞬間、父からの手紙が脳裏に。そういえば、昨夜読んだけれど、朝から忙しく出かけてそのままにしてきちゃったな…。ここ数年、正月にも帰っていなかったし、ついうっかりと手紙の優しさまで見過ごしてしまうとは…。帰ってからすぐ電話をかけよう。そして、今年は実家でお正月を過ごそう。のんびりゆっくりとすごそう、そう思った。おっさん猫は私の視線に嫌気をさし、立ち上がりどこかへ行くようだ。おっさん猫、ありがとう。

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