かわいいニャンコにだまされた? | Main | 何かいいたげなニャンコ
黙って話を聞いてくれたね
2007-01-25 17:00:00 Category : お昼寝ニャンコ
上京してからもうすぐ一年になるね。
東京の一人暮らしにはなかなか慣れないなって思ってた。
なんで、みんなあんなふうに楽しそうに笑えるんだろうって。
最初の頃は何度か合コンとかにも行ったけど、私、いつも端っこの席でぽつん。
心を割って話せる友達もできないから、学校生活にもいき詰ってさ、本当に一日誰とも話をしない日もあって、言葉なんか忘れちゃいそうだった。
TVを見ると、毎日怖いニュースが多くって、警戒心だけはすっごく強くなるし、実家に電話して元気のない声を聞かせると親も心配するだろうから…。
やっぱ、あわないかなぁ、東京暮らし…って思ってたんだ。
それでね、昨日公園にいったんだ。なんか、何もやる気がしなかったし、誰とも会いたくなかったし、かといって家に閉じこもっているのも気が滅入っちゃうし。まあ、天気も良かったし。
この季節だとお昼頃の公園って、ほとんど人がいないんだよね。
寒いからかな、ベンチでお弁当たべるサラリーマンもいない、ちっちゃな子供を遊ばせるお母さんもいない。だから、ひとりでブランコ乗っても恥ずかしくない。
ちょっとこいでみたら、ぎしぎしと音がうるさかったし、頬にあたる風も冷たかったからすぐにやめちゃったんだけど、ふと見たら公園の隅っこに猫がいた。
なんだかとっても穏やかな顔して丸まっていて、私が近づいていっても、ちょこっとこっちを見上げただけで、すぐにまた目を閉じちゃった。
でね、なんかよくわからないんだけど、気付いたらその猫に話しかけていた。本当にいろんなことを。一度言葉に出したら、止まらなくなって、久しぶりにいっぱいいっぱい話した。
おかしいよね。
話していたら少し涙が出てきた。
昔のことを思い出したんだよね。実家の縁側で、もう今は亡くなっちゃったおばあちゃんが座っていて、その隣にちょこんと猫が座っていて。そんな光景が頭に浮かんだんだ。
東京の猫はずっと身動きもしないままに私の話を、たぶん聞いていてくれたんだと思う。
そしたら、私の中から何かがすっぽりと抜け落ちちゃった感じがして、なんかどうでもよくなって、涙浮かべながら笑ってた。
ちょっぴりすっきりした後で、私はその猫にありがとうっていって立ち上がった。
でも、やっぱりその猫は丸まったまま穏やかな顔して眠っていた。

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