駐車場のトトロ
2006-11-15 17:00:00 Category : 子どもニャンコ
3年ほど前の話。その猫はいつも同じ場所にいた。川沿いの小さな書店の向かいにある駐車場が彼の城だ。自宅と学校の中間あたりに位置するその場所を通る度、わたしは猫の様子を観察する。
その猫はあまり活発ではなく、どちらかというとおっとりタイプ。近所の住人にかわいがられているらしく、おばあさんや小学生にエサをもらっている場面を何度も見かけた。
ジブリ作品が大好きなわたしは、平和なオーラを醸し出すその猫を「トトロ」と名付けた。
その猫はあまり活発ではなく、どちらかというとおっとりタイプ。近所の住人にかわいがられているらしく、おばあさんや小学生にエサをもらっている場面を何度も見かけた。
ジブリ作品が大好きなわたしは、平和なオーラを醸し出すその猫を「トトロ」と名付けた。

毎日トトロを見るのが日課になっていたのだけれど、ある朝、トトロがいなかった。朝も夕方も見かけない、というのははじめてだった。次の日も、その次の日も、トトロは姿をあらわさなかった。
事故にあったのかも…、と気になっていたのだけれど、そんな心配は無用だった。
次の朝、トトロは当たり前の顔で、いつもの駐車場にいた。
わたしはなんとなくうれしくなって、トトロに近づいた。
首の下をさすりながら、
「どこにいっていたの?」と聞いてみる。
もちろん返答はない。
「サツキやメイと遊んでたんでしょ」
トトロは相変わらず知らんぷり。
でも、その表情は笑っているように見えなくもなかった。
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