猫はにゃーにゃー
2006-11-20 17:00:00 Category : お昼寝ニャンコ
言葉を覚え始めた息子は、目新しいものを見つけては「あれはー?」と聞いてくる。
それは道端に放置してあるバイクだったり、工事現場のブルドーザーだったり、目の前を猛スピードで通り過ぎていく車だったり。
私はその度に、「あれはね、ばいく。あれはね、ぶるどーざー。あれはね、ぶーぶー」と機械的に答える。
だって保育園に向かう自転車を漕ぐのに必死なの。
朝は戦争なんだから。ひたすら前を見て、車にぶつからないように、あの信号に間に合うようにって、頭の中はそればかり。
「あれはー?」
今朝もまた、義務的に息子の指差す方向を見る。
そこには、一匹の猫。
日向でごろんと横になったまま、おなかをぺろぺろと舐めていた。
日向でごろんと横になったまま、おなかをぺろぺろと舐めていた。

一瞬で通り過ぎて、「あれはね、ねこ、だよ」。
いつもと同じように答えると、息子は頭をひねって私を見た。
「にゃー?」。
・・・あれ?私、猫がにゃーって鳴くって、教えたっけ?
なぜだか、いつもの道をちょっとだけ遠回りしてみる気持ちになった。
疲れるからといつもは避けて通る坂道。
懸命にペダルを漕いで登りきると、待っているのは急勾配。
ペダルを放して一気に降りる。
息子がきゃー!と歓声を上げる。
私の髪を風がなでる。
冷たい空気を感じて、もう冬が来るんだなぁって思う。
保育園までの道のり、息子は楽しそうに「にゃー!にゃー!」と鳴き真似を続けた。
それを聞いていたら、なんだかとっても嬉しくなった。
あの猫が、明日もまたあの場所にいてくれるといいな。
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